自閉症児が最も居なくなりやすい

 
『フォックス ニュース ラティーノ(ウエブサイト/2012年10月9日)』の記事より。
米国小児科ジャーナル誌に出された最新の調査研究によると、自閉症の子たちが最も家庭から居なくなりやすく、負傷したり、死亡しやすい。
 逃亡(elopement)とか 放浪(wandering)と記される行為は、自閉症児のいる家族にとって重荷である。彼らは、しばしば車にはねられるか、家からいつの間にか居なくなったのち溺れているのである。(注:「逃亡」は「飛び出し」、「放浪」は「お出かけ」と同義と思います。)
 1,218人の自閉症児と1,076人の自閉症でない兄弟姉妹を調べた。結果は、49%の自閉症児が、4歳を過ぎて少なくとも一度は逃亡を企て、26%が行方不明になったことがある。その中のいくらかの子は、知的能力が限られているので、名前を呼ばれても返事することが出来ない子だった。50%近い自閉症児は、逃亡に関わり、身体を傷つけるリスクが相当数あるのだ。この調査結果のハイライトは、逃亡のリスクを減らし、この問題に関わる家族を支援し、子供支援の専門家や教育者、そして逃亡を見たときにしばしば巻き込まれる第一発見者をトレーニングするため、教育的介入を行なう必要性が、早急にあるということである。